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2021.01.19

教育関係者インタビュー 遊育推進事業代表 鈴木宙夢さん

☆遊育の活動

佐藤:遊育の活動は具体的にどんなことをしていますか?

鈴木:主にやっていることとしてはイベント企画が多いです。
8月には親子キャンプとか、親子ハイキングを通して、子どもも親も遊べる環境づくりをしています。親に対しての教育を大事にしています。なぜかというと、子どもに対して、新たな視点でものを見たり、普段の日常だけでなく自然体験、他の親子と過ごす中で生まれてくるものが大きいなと思います。家庭環境でも、遊びを考えてもらいたいと思って親子での活動をしています。
他には、月に2回くらいのペースで行っている、「好きが増える・好きが深まる」というものをしています。実験系でいえばペットボトルロケット飛ばしたり、アート系をしたり、料理をしたりなど、色々なジャンルにおいて子どもの好きが増えるきっかけを作れたらと思っています。
それをやって、小学校に「こういうことをやってますよ」という毎月の通信を配りながら活動しています。
その他として、自分の住んでいる地区にガンケ山という山があって、重機を入れて木を切り開いたり、空き地にしたりとか、展望デッキとか、ブランコとか、ネットを張って遊具したり、プレパークという大人も地域の人も自由に遊べる空間を作っています。
かれこれ、今、子ども発案のイベントは、12、13回くらい実施できています。追分地区の半分以上の方々は遊育に参加してくれています。
月に1回以上イベントをたくさん量産してきましたが、大事なのは、たくさんイベントをやることではなく、遊びの価値を高めていくことだと思いました。家でも地域の中でも遊育の中でも遊びの強さを知っていくことが重要だと思ってやっています。
今やっているのが、ENTRANCEの子どもの遊びスペースとして、そこではぷれいばをやっています。ぷれいばとは、「play」する場所という意味や、やりたいという心の土壌を作る「pre」や、子どもが大人になったときに自分の糧になっているという原点のplaybackという意味をこめてぷれいばと名前を付けています。
ここ(ぷれいば)では、遊ぶ力を養う場としていますが、大人も遊びの主体者である力を身につけたいと思っています。何もない状況でも自ら人生を面白がれる力を、遊びを通して身につけてもらいたいのと、多世代がともに遊べる場となってほしいです。
このぷれいばは、11月にオープンしたんですけど、既に総勢70名くらいが来てくれています。水曜日と金曜日の放課後と土日のどっちかを開放しています。

佐藤:ありがとうございます。自分も機会があれば参加してみたいです!

☆大切にしていること

佐藤:遊育で、色々と子供とかかわるときに大切にしていることは何ですか?

鈴木:僕が今大切にしていることは、一人一人に寄り添うことです。こういうふうにすれば子どもが遊ぶのではないか、1人1人子ども興味の対象も心の火のつけ方も違っていて、今この子は本当にこれを望んでいるのか?というのを見極めながら「こういうのをやってみる?」というのを支援してあげたりとか、今日こういうのをやってみたかったからこういうこと準備してみるね。というふうにその子の状態・状況を考えて教育活動をするというのを大事にしています。

佐藤:そういう支援は大事ですよね。ありがとうございます。

☆遊育の目標として望んでいること

佐藤:遊育を通してどんなことをしていきたいですか?

鈴木:遊育の達成したいビジョンとして、遊びというものの価値をあげることとしています。ENTRANCEのぷれいばでやっていることのノウハウだったり、こういうふうにすれば遊び環境が、子どもにとっての良質な遊びが提供できるなってことを自分でためていってます。安平町には4つの地域があるのですが、それぞれに遊び拠点をいっぱい増やしていきたいなと思っています。

佐藤:色々と今後増えると良いですね。楽しそうなイベントあったらぜひ参加してみたいです。

☆インタビューを振り返って

遊育の活動は、親子イベントや「ぷれいば」も魅力的で楽しそうだと思いました。
子どもも大人も交流できてとても親近感がありそうでした。
教育のあり方について、子どもと向き合って色々と考えたり行動したり、色々重要なことだと思いました。
色々な活動について聞けて良かったです!
今後の参考にしていきたいとも思いました。

鈴木宙夢Hiromu Suzuki

遊育推進事業代表

1996年生まれ、千葉県柏市出身。大学時代に休学してITベンチャーでインターンを一年、民間学童保育でのアルバイトを4年行う。2019年3月大学卒業後、ライターをしながらギャップイヤーを選択し、島根県隠岐郡海士町で4ヶ月ほど過ごす。2020年4月より北海道の安平町にて、幼児期〜小学生対象の「遊び」を通した教育事業「遊育」を担っている。

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