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2020.05.21

With/Afterコロナへ向かうみんなの教育プロジェクト対談~キャリア教育・探求学習編~に参加してレポートしてみた!

イベント日時と方法

【日時】2020/05/13 20:00〜21:30

【場所】Zoom

最終日はなんと約160人の方に参加していただきました!

 

本イベントの主旨説明

今回のイベントの趣旨は、面白いものでした。

それは「抽象な目指したい姿ではなく、具体的な悩みを話すこと」とのことです。

コロナ禍でいち早く動き出して新たなカタチで子ども・若者に先駆的に取り組みを

届けている団体の担当者から、動き出したからこそ見えた「悩み」や「知見」を

ざっくばらんにお聞きし、みんなでシェアできる場に

✓オンライン化って何をどうすればイイ?危なくないの?

✓こういう時はどう始めればいいの?

✓学校での取組の参考に学外のことも知りたいけど情報が多すぎ…

そんな方々にぴったりのイベントだと思いました!

私もこの機会に実際の取組のリアルを勉強したいと思い、ワクワクしながら参加しました!

 

登壇者の方々の紹介

中村 寛大(タイガーモブ株式会社COO(最高執行責任者))

タイガーモブ株式会社【「オンラインプロジェクト」】

 

高校生や大学生向けに、世界35カ国250件以上の海外インターンシップを紹介している。4月には世界中のリアルな課題に、自宅から挑戦できる新サービスを発表。

飯塚 直輝(鎌倉学園中学校・高等学校 教員 )

鎌倉学園 ESS【教育で世界がつながるプロジェクト】

 

ESS部にて部員と共に、4月からZoomを使い世界中の外国人とつながり日本文化を通した交流を行うプロジェクト”Connect the World Again by Education”を実施。

嶋本 勇介(高校生みらいラボプロジェクトマネージャー)

ファシリテーター:木村 彰宏(株式会社LITALICO)

ぶつかった壁

飯塚 直輝(鎌倉学園中学校・高等学校 教員 )

ネット回線が上手く繋がらなかったことでコミュニケーションがとれなかったこと。パソコンが不具合で使えなかったものの、生徒の様子を見守り続けたところ、生徒が自らのスマホを見せて対応することで解決した。
オンラインでしかもコミュニケーションは外国語という難易度は高そうですが、映像や写真を見たところとても楽しそうで、海外旅行が規制されている今、海外からくる旅行者に向けてオンラインで観光地の魅力を紹介するのは需要があるな~と思って聞いていました!何より、Naoさん(基本的にみんなからNaoと呼ばれているそうです)がとても楽しそうに話しているのが印象的でした!

嶋本 勇介(高校生みらいラボプロジェクトマネージャー)

運営側がコンテンツを展開するにあたって、凄く拘りすぎてしまったところだそうで、とても教育にアツい大人達が子ども達に良い教育を提供しようとしすぎるのも良くないのでは?と語っていたのが印象的でした。余白を残しておくことでアップデートすることができる、という考え方も、マネージャーならではの視点かも知れません。

たしかに、最初から完璧なものを提供するより、少し物足りない位の方が、要求やこだわり、興味が広がってくるのでそういうのも学びの一つに入るのかな・・?と感じました!

中村 寛大(タイガーモブ株式会社COO(最高執行責任者))

コンテンツを提供する側として、生徒からの発信を待つことがとても難しかったそうで、オンラインだとなお、沈黙に耐えるのが大変だったそうです。また、探求することに慣れるまで時間がかかることで、「どうやったらいい?」「何が良い?」と方法や答えを求めがちになってしまったと課題を挙げていました。

確かに、授業をやる上で児童生徒からのレスポンスはこの後の授業の流れを決める大事なアクションの一つだと感じました!子どもからの発信を待つことができる教師を目指したいですね。また、普段受け身のことが多い授業に慣れてしまっているせいか、「何をしたい?」と唐突に聞かれると戸惑う子どもも少なくないはず…。私もいきなり言われたら考え込んでしまうかもしれません。探求学習のルーティンにハマれば、子ども達も無意識の中で探求出来そうだなと感じました!

 

これはうまくいった!

中村 寛大(タイガーモブ株式会社COO(最高執行責任者))

探求をするにあたって、サステナブルな設計をまず立てさせてみたことで、人によって違ってくるし、その中で自分が大事な事が見つかると話していたのが印象的でした!まずはやってみることが大事だと!

先ほども言ったように、探求をいざするとなった時に、あっているかどうか分からないままやるのはとても勇気がいるよな~と思いました。やったことによって、他者と関わることで、見えなかった視点や自分のこだわり・大切にしたいことが見えてくるんだな…と。やっぱり、他者と関わる場ってこういう所にも影響してくるなと改めて学校の機能について考えさせられました!

嶋本 勇介(高校生みらいラボプロジェクトマネージャー)

教科に囚われない、いろんな授業を展開することによって、一つの授業に参加したはずが興味の無かった違う授業にも参加する状態になったのはとても良かったと話しているのが印象的でした。まさにserendipityだと!(素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること)

高校生みらいラボさんは、教科に囚われない、その人の生き方に近づける授業が多いと感じています。地方にいてなかなか進路や就職先が偏ってしまう学生にとって、視野を広げるとても良いコンテンツだと感じます!私も高校生の時に出会いたかった~というのが正直な気持ちです笑

飯塚 直輝(鎌倉学園中学校・高等学校 教員 )

生徒のモチベーションが上げられた、と話していたのが印象的でした。コロナの前まで、実際に観光地に行ってその場で英語を使っていた学生が、オンラインでも伝えられると気がつけた、というのはとても大きな収穫かもしれません!Naoさんは、子どもの目のキラキラをよく見ていると話していて、子どもの目のキラキラが見えなかったらその企画はきっぱり止めることも大事だと言ってました。また、0→1のアイディアを子どもが作り出すのは大変なので、そこは教師が引き出して、1出たところから増やしていくと話していたのが印象的でした!

キャリア教育・探求学習をやる上で、「さあ、やってみよう」という0からのスタートより、「こういうのがあるけど、何かやってみたいことある?」の1ある状態の方が導入としてはいいのかもしれません。

学校でやるにはどうしたらいいのか?

飯塚 直輝(鎌倉学園中学校・高等学校 教員 )

NoteなどのSNSで募集したというNaoさん。今後は、子どもが主体となって海外メディアに自分たちでアポを取りに行って居るんだそうです!

学校現場でなかなか取り組めないというのは、いろいろなトラブルが付きものだからなのかな、と思ったりしました。最初は、可能なところから活動していき、徐々に活動の場を広げて行くのが良いのかもしれません。

嶋本 勇介(高校生みらいラボプロジェクトマネージャー)

学校が全て学習のデザインをしようとしなくていい、と話していたのが印象的でした!学校でやれるところはよって、後は外に出て行くことも大事だと。

キャリア教育でも、職業体験やまち探検があるように学校だけでは全ての学びを担えないから地域に出て行っているのが実態としてありますよね!キャリア教育する上でもっと将来と結びつくような学びが保障されていくといいなと感じました!

 

学校現場で活動を広げていくには?

中村 寛大(タイガーモブ株式会社COO(最高執行責任者))

外部を利用する際にお金の問題も発生してくるし、一校としてやっていくよりも同じ考えを持つ人たちで集まるのが重要だと話していました。だからこそ、学校×行政×民間の繋がりは大事だと!お互いの良いところを見つけ合って価値を捻出していくことが良い学びを生み出すきっかけになる!

学校によって、キャリア教育や探求学習への熱は異なると思いますし、教師間でも異なるのかもしれません。最初は同じ意思を持つ人同士のコミュニティを創ることが、活動を広げていく第一歩になるのかもしれません!

学校現場でやるとしたらどう活用するか?

両立できれば理想的、オンライン授業で勝負しないで出来る人がやればいい、と話していました。

今回、コロナによってオンラインでも対応可能な学びも明らかになってきたので、わざわざ学校の先生方がこれ以上に頑張らなくても、できる人ができるものをシェアしてお互い助け合いましょうというメッセージに聞こえました!地域、そして社会全体で子どもを育てていくことがオンラインによって可能になるかもしれませんね!

 

今回参加してみて

最終日の今日は、三人のゲストのお話を聞きましたが、どのお話も聞いていてわくわくしました!活動されてる方々が楽しそうに話しているのって、聞き手にも伝染するものなのかもしれません笑 「キャリア教育や探求学習をオンラインでできるの?」「そもそもオンラインでやろうなんて思ってなかった」と思って居た方々には朗報な回だったかもしれません。子ども達に良い刺激を与える人はこの世に溢れていて、実際に学校に足を運んでもらうには学校としてもコストがかかるかも知れません。ですが、オンラインという場を選べば、渡航費や宿泊費などが抑えられます。実現しやすい一番の方法かもしれません!

そして、大人の私でも自分の知らなかったことについて触れることはワクワクするし、良い刺激になると身をもって体感しました!

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