2020.05.20
With/Afterコロナへ向かうみんなの教育プロジェクト対談~居場所づくり編~に参加してレポートしてみた!
イベント日時と方法
【日時】2020/05/12 20:00〜21:30
【場所】Zoom
二回目はなんと、一日目を超える約80名の方にご参加頂きました!
本イベントの主旨説明
今回のイベントの趣旨は、面白いものでした。
それは「抽象な目指したい姿ではなく、具体的な悩みを話すこと」とのことです。
コロナ禍でいち早く動き出して新たなカタチで子ども・若者に先駆的に取り組みを
届けている団体の担当者から、動き出したからこそ見えた「悩み」や「知見」を
ざっくばらんにお聞きし、みんなでシェアできる場に
✓オンライン化って何をどうすればイイ?危なくないの?
✓こういう時はどう始めればいいの?
✓学校での取組の参考に学外のことも知りたいけど情報が多すぎ…
そんな方々にぴったりのイベントだと思いました!
私もこの機会に実際の取組のリアルを勉強したいと思い、ワクワクしながら参加しました!
登壇者の方々の紹介
瀬川 知孝(NPO法人カタリバ)
NPO法人カタリバ【カタリバオンライン】
大人と子ども、みんなが集まるオンラインの広場を創設。webでおしゃべりできるシステム「zoom」を使用し、様々なプログラムを実施。
しみず みえ(こども×おとな×しごとプロジェクト)
こども×おとな×しごとプロジェクト【おうちしょうがっこう】
子どもたちのオフラインの過ごし方のサポートを目的としたオンラインの「居場所」。登録した固定メンバーに対し、毎日の「朝の会」を中心に、オフラインを楽しむことを目的としたコンテンツを提供。
ファシリテーター:竹田 和広(一般社団法人ウィルドア共同代表理事)
「一人ひとりが”自分”と”社会”と共に生きられる」未来を目指し、学校や行政、企業・NPO等、教育に熱意を持って関わる方々と、共に子どもたちの未来を創っていけるよう幅広く地域・教育に関わる活動を展開。マイプロアワードをはじめとして、高校生の探究学習などに、深く関わる。今回の「With/Afterコロナへ向かうみんなの教育プロジェクト」の発起人の一人。
これは上手くいった!ということ
瀬川 知孝(NPO法人カタリバ)
授業内で子ども達になにをしたいかと問いかけることを意識して行ったこと。集まった子ども達の雑談からやりたいことを引き出すようにした。キャスト(大人)が5W2H で子どもの話を拾って、実現まで持って行くようにする事を心がけたそうです。
子どもと関わる上で話を引き出すテクニックが重要だと感じました!
しみず みえ(こども×おとな×しごとプロジェクト)
簡単に参加できるように、スケッチブックを用意したこと。意外にも、クイズやじゃんけん大会などだれでも参加できるような遊びがアイスブレイクとして有効だったこと。子どもの反応やつぶやきを拾うことが学校現場でも重要なように、オンラインでも心がけたこと。話すときのルールを決めたこと、など学年が1,2年生だからこそ大切なことが分かりました!
発達段階に応じて、内容を決めていくのも一つの手かもしれません!
やったからこそ見えた可能性
瀬川 知孝(NPO法人カタリバ)
オンラインだから距離を無くせて、場所を越えて繋がることができる。学年を越えた繋がりが可能にんり、自然と他学年との交流が生まれるとのことです!今まで、オンラインではなく拠点を持っていたカタリバさんですが、いとも簡単に繋がれるようになったのは大きな収穫だったようです!
しみず みえ(こども×おとな×しごとプロジェクト)
今までの学校に所属していたイメージや自分のキャラクターを考えずに、安心した自分で居られる。家なので自由で安心・安全であること。通常なら見られないが、保護者が自分の子どもの学びの姿を垣間見れること。(親の子離れにも繋がる可能性)
居場所としての機能が強いおうちしょうがっこうさん、オンラインの場が学校生活で居心地が良くないと感じている子ども達のココロの拠り所になるかもしれませんね!
居場所のづくりの可能性について
オンラインでも朝の会や時間割を設定することでリアルな生活が送れること。積極的な参加者でのグループ化が起こり、新規参加者がコミュニティに入りづらくなること。これは、オンラインでも同様の課題が起こるという新たな発見だったそうで。コロナ禍で下手すると家族のみとしか会話が生まれないので、参加するだけでも居場所となっていること。
コロナの収束がいつになるか分からない中で、生活習慣を正すことって、実はとても難しいことで重要かもしれませんね、今まで「学校に通う」という目的のもと生活習慣が出来ていたと感じます…。学校の機能について改めて考えさせられました。
トラブルへの対処
いかにトラブルを回避するかではなく、起きた時にどう対処するかが肝心である。オンラインでケンカが起きた時も、親御さんとコンタクトをとって、学校現場と同じ対応をするようにしている。
オンラインでのトラブル回避をするためにも起きた時どうするか、が今の段階では重要なのかもしれません。今後、オンライン授業が普及していくにあたって、オンライン教育対策マニュアルのようなものが必要になってきますね。
オンラインのこれからについて
子どもの環境は親を変えて行かなければならないという課題がある。オンライン学習を広めていく上で、親支援や縦と横のつながりが必要になってきた。学校現場とどう繋がっていくか。今後通常の生活の戻すような授業設計、オン/オフラインを上手く利用したハイブリットな学習、社会状況に応じた授業設計が必要になってくる。活動をするにあたって、共通認識・取り組みへの意思疎通(接着剤となるような人が必要)、子どもに対しての考えのベースが同じ人同士、価値観のすり合わせが重要である。
オンラインをやってみたことで、さまざまな課題があがって来ました、「親の教育に対しての興味関心や、学校現場とどう繋がっていくか」という課題には、やはり強い影響力が与えられるような人に届けていかないと、と感じます。たくさんの活動が点だとしたら、線にして繋げていけるような場や存在が必要ですね!早急にお待ちしてます!どなたかいませんか?笑
今回参加してみて
今回は居場所づくり編、ということでオンラインが誰かにとっての居場所になり得るという可能性が知れたことが大収穫でした!居場所編でお話してくださったカタリバさんとおうちしょうがっこうさんは、そもそも対象も規模も違う団体さんでしたが、大人数だからこそハードルが低くなるし、学年を越えた学びが出来るとお話してくださったのが印象的でした。おうちしょうがっこうさんは、1.2年生でZoom一画面で見れる程度の授業を行っていたそうで、1.2年を対象にした理由として、まだ学校に行ったことのない1年生に学校の雰囲気を味合わせたいのと、初めて進級を経験する2年生にお世話係を経験させたかったとのことで、何気ない学校の副作用を実現されていてとても良いなと感じました。
今回聞いていて感じたのが、発達段階によって、オンラインも工夫できるということです!逆に、学校では難しかった他学年との交流が簡単にできてしまうということにも可能性を感じました。また、居場所づくりとしては、学校で形成されてきたイメージやキャラクターに囚われることなく、「素の自分や新しい自分で居られる」ことがメリットだなと感じます。学校に行くことで精神的な苦痛を感じる子どもたちも、オンラインの場では積極的になれたり、同じ境遇の子どもたちとの交流の場になるかもしれませんね!
個人的には、特別支援の子達向けのオンライン活用方法についても調べてみたいなと感じました!