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2020.12.15

EDUFES参加団体インタビュー 第五回 株式会社マクレス

今回は、マンダラチャートという手法でワンチームビルディングのコンサルティングを行っている株式会社マクレスの代表取締役である田中直樹氏にインタビューを行いました。
私自身、マンダラチャートは、存在は知っているものの、どういった特徴があるのかなどは知らなかったので、とても勉強になるインタビューでした。
チームビルディングというよりも自己分析などに使うイメージがあったので、どのようにしてチームでの活用をしているのかなど、色々聞いてみました。

1.ワンチームビルディングとは

金本:本日は、よろしくお願いします。

田中:よろしくお願いします。

金本:早速ですが、田中さんの取り組んでいることとそのきっかけについて教えていただいてもよろしいでしょうか。

田中:1997年にサービス系のFCの本部に入社をして、直営のチェーンショップの経営。
いわゆる、組織をまとめる役割をしていました。

昨年の4月に独立し、マクレスという会社を立ち上げましたが、ずっと組織を創り上げてきて、いわゆるワンチームビルディング、チームを創り上げることに力を注いできました。

人材育成をして行くうえで目標教育が大事であると感じました。

そして、「チームビルディング」よりも更に「チームを一つにしていきたい」という願いを込めて、「ワンチームビルディング」という言葉にしました。

そのワンチームビルディングの中には「アスリート編」「受験編」「ビジネス編」とあって、その中でもアスリート編では、①個人の目標を達成する②チームの目標を達成するという二つをサポートできないかなと考えていました。

金本:ワンチームビルディングを創った想いを教えてください。

田中:コロナ禍になる前から感じていたことなのですが、様々なイノベーションが起こっていく中で、昔は、良い学校を卒業して、いい会社に入ると終身雇用制でずっとその会社…といったようにエスカレーター式な世の中だったのに対し、今の世の中が変化しており、自分はこうありたいという姿を中学高校からしっかり考えていく必要がある世の中になっていったらいいなと思っていて、学問としての教育は日本も世界ではトップレベルでしょうが、それ以外の社会性的な教育、すなわち「IT教育」や「英会話」「お金の知識」などは行っていても少し手薄なイメージがあって、それに加えて「自分の夢、目標を持ち、そして達成させる力」といった自立するための教育にも力が入っているようには感じなかったんですよね。

これからの時代は学生のうちからそういった考え方も持っていた方が良いと思ったのがきっかけです。

というのが「個人」についてのお話です。

他にはチームとして一丸となって一つの目標に向かって頑張れるというのも大事だと考えています。

2:8(ニハチ)の原理というものはご存知だと思いますががあって、最近だと2:6:2(ニイロクニ)だったりするのですが、
一つのチームの中の2割の人は自発的に火をつけられる人(自燃人、ジネンジン)で、6割は火をつけられると燃える人(可燃人、カネンジン)、残り2割が火をつけても燃えない(不燃人、フネンジン)といった中で、可燃人を少しでも自燃人に変えられると全体的なチームのベースが上がるのではないかと思って、それの方法として、マンダラチャートというものを使うのがよいのではないかと思いました。

2.大谷翔平選手も活用したマンダラチャート

マンダラチャートの一番真ん中にチームの共通の目標、例えば「全道大会優勝」という目標を掲げたときに、その周りをチームの中の個人個人がそれぞれ自分は何をすれば達成できるのだろうかを自発的に考えて埋めていく過程でチームの中の自分の役割を自ら考え自ら実行していくような習慣がつくのではないかと考えてマンダラチャートを使用しています。

面白いのが、4人くらいのグループでマンダラチャートに取り組んでもらうと、書いた内容をそれぞれが発表共有して、お互いの自分になかった考えに触れることが多く、いい影響を与え合ったりするんですよね。

そうしたやり方で①個人の目標②チームの目標に対しての取組を自発的に自立的に考えるようになることを目指してやっています。

実際、ワークのあとは自身でも頭が整理され、やるべきことが理解できて、更に自身が気づいて書いて発表したことなので、自立性が高まります。

金本:確かに、大学を卒業した時点で自分の力で生きていく力があるかと言われると、うーんって感じではありますよね。

田中:目標がなかなか見つからないという人が一定数いて、自分の生きていくうえでの道しるべ(目標)は自分で決めて考えて、自発的に追いかけるのが社会を生き抜くうえで大切なことだと思うんですよね。
それをいかにわかりやすく伝えていくことができれば、今の中高生が大人になったとき、もう少し早く社会に慣れていく、あるいは、自分の方向性を上手く見つけられるのではないかと思っています。

金本:今の事業として人材育成の手助けをしようと思ったきっかけのようなものはありますか?

田中:もともとは組織をまとめていたという経験があったので、2:8の原理で言うところの可燃人を少しでも自燃人に変化させると組織力があがると思っていて、当初は会社組織のそういった悩めるマネージャーの人たちに自分がやってきたことをアドバイスなりサポートなりができればと思って始めました。

その中で、このやり方はスポーツでも上手く使えるのではないかと思うようになり、
受験という場面でもチームではないのだけど、合格という一つの目標にチャレンジする友人なんかもある意味では同じ目標を持ったチームと考えてみると同じようなやり方でうまく当てはめられると思った時に、教育というカテゴリに上手く合致するのではないかと思って中高生、ひいては指導者の方々に理解してもらうことでもっと良い社会教育が行えるのではないかと考えたのがきっかけです。

金本:数あるフレームワークの中でマンダラチャートが良いと感じた点を教えてください。

田中:マンダラチャートを知ったのは、5年ほど前に会社の人から紹介してもらった時にいいフレームワークだなと感じたのが一番最初です。
その1年後くらいに大谷翔平選手が使用しているという事で大きく取り上げられているのを見て再認識しました。

1枚で、マトリクス状に発想を書き出すことで頭が整理されてやるべきことに対しての意識を生むことができる。簡単でなおかつ誰でも出来て気軽に取り組めるという点がとても受け入れやすかったです。

金本:確かに、聞けば聞くほど手軽に考えを掘り下げられる良い方法ですね。

3.田中社長の現在の取り組みと未来の展望

次の質問ですが、田中さんが、事業を行う上で、大事にしていることは何ですか?

田中:大事にしていることと言うと、
サラリーマンの時代からそうでしたが、信用していただいたからには、信頼にこたえられるように、約束をしたからには約束は守るというのは大事にしています。
会社として、というよりも人としてですね。

あとは、自分の行いでほかの人の役に立つように努めることですかね。

金本:ありがとうございます。
今、事業を行っていくうえで困っていることなんかはありますか?

田中:そうですね。
今回はこういった機会で想いを伝える場があるのですが、なかなか想いが伝わらないというか……
マンダラチャートの魅力をアピールしたところで、「いいね」と言ってくれる人はたくさんいるのですが、じゃあ実際に取り組もうってなる人が結構少なくて、前に進まない人が多いのが困っている事です。

良い方法なのでどんどん伝わっていくといいなとは思うのですが、宣伝のしかたなども、手探りで上手く浸透していかないというのが困りごとです。

金本:たしかに、いいと思う事と実際に取り組もうには大きなハードルがありますよね。

田中:今やっている取組としては、中学生前後のチームにお邪魔して実際にマンダラチャートに触ってもらうようなことをしたり、

他にはワンチームビルディングを行えるようにチームの指導者だったりにノウハウをお伝えして、チームに持って帰って貰ったりといったようなことをしています。

他に困っていることとすると、例年は大会を目標に設定して行っていたのだが、コロナでスポーツの大会などが悉く中止されてしまい、目標の位置づけができない点が困っています。

あとはコロナ禍になると、皆さん目の前のこと、例えば感染リスクを避けて練習をするのかしないのかなどの決断などに注力せざるを得なくなって、ゆっくりと現状のチームを見直して目標を安定させることができないということも悩んでいます。

金本:大人の人たちにマンダラチャートを取り組んでもらうのと、相手が子どもになると難しくなるといったことはなかったですか?

田中:そうですね。
子どもといっても小学校高学年以上じゃないと発想が出てこないので。
中学生ぐらいになってくるとこちらの言いたいことなどは大体わかってもらえますね。

言葉遣いとかは子どもに対しては少し優しくだったりとかにはなりますが、そんなに大きな違いとかはないですね。

逆に言うと、小学校低学年となるとそもそも難しくてできないという点もあります。

金本:今後の展望だとかはありますか?

田中:今の活動そのものから著しく変わるということはないが、ビジネス的なところのワンチームビルディングの養成講座やセミナーに力を入れていきたいなと思いますが、
このコロナが落ち着かないとなかなか前に進むのは難しいなというのが本音ですね。

来春に向けて、学年、環境が変わるときにスタートのタイミングで使ってもらえるとありがたいなと思っています。

金本:やはり個人で、というよりもスポーツ少年団や企業といったチームが対象になるのでしょうか。

田中:そうですね。
個人でもいいのですが、組織とかチーム、あとは目指している方向性が同じ、例えば塾だとかのクラスの生徒が目標の志望校を決めてみたいな場面ではお使いになれるかなと思います。

金本:ありがとうございました。

4.まとめ

今回は、教育のほかにも企業に向けてのコンサルティングを行っている会社で、だからこその視点で教育に携わるっ教育者のお話が聞けたのかなと思います。

企業の人材育成も広義の中では教育であり、大人になっても教育は受けつつ施すものであると再認識しました。

インタビューの中で、マンダラチャートの強みや特徴について何から何まで教えていただいて、自分が教育者になったときに、子どもたちに対して上手く活用できないかというのを考えてながらインタビューをしていました。

この記事をご覧になっている方々の中にも、チームアップや組織作りに悩んでいる方がいらっしゃいましたら、是非田中社長に相談してみてはいかがでしょうか。

田中直樹Naoki Tanaka

株式会社マクレス 代表取締役社長

株式会社マクレス 代表取締役社長

1997年にサービス系フランチャイズの企業に入社し、仙台事業所所長、札幌FC営業部部長を経て執行役員に就任後管理業務から実務現場も通じ、プレイングマネージャーとして従事。
2019年に独立、株式会社マクレスを立ち上げ、前職での組織作り、マネジメントのノウハウを活用しワンチームビルディングで企業やスポーツ少年団のサポートを行う。
その傍ら、一般社団法人日本目標達成普及協会の立ち上げも行う。
GCS認定コーチ、交渉アナリスト1級、アンガーマネジメントファシリテーター、マンダラチャート認定講師

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